シャニマス WING編 攻略メモ

布教のために個人的に書いたWING編の攻略メモです。けっこうな文字数になったのでひっそり格納しておきます。

 

 シャニマス WING編 攻略メモ

※省略記号※
Vo:ボーカル
Vi:ビジュアル
Da:ダンス
Me:メンタル

オデ:オーディション
TA:トップアピール(審査員に一番多くアピール)
LA:ラストアピール(審査員に一番最後にアピール)

 

編成の基本
基本的には1極特化で編成、Vo・Vi・Daどれかのステータスを集中的に伸ばす。
編成するアイドルも1属性に統一する。
→おすすめはViかDa

「ゲスト」はオーディションに出ないので、以下のアイドルを編成するのが基本
 ①特化属性と不一致の属性を持つアイドル
 ②「ライブスキル」の属性が特化属性と不一致のアイドル
編成画面長押し→所持スキル→サポートスキルで見られる
「特化属性はVoだがオデでのスキルはVi」みたいなアイドルがたまにいる。
③ステータスが弱いアイドル

 

強いカードの基準
 ①「ライブスキル」が強い
    倍率3倍以上のアピールスキルor追加バフがあるアピールスキルがある
 ②サポートスキルが強い(サポートアイドルのみ)
   編成画面長押し→所持スキル→サポートスキルから見られる。
   「・・・マスタリー」系、体力サポート、トラブルガードなどがおすすめ。

 

持ち込みアイテム
手帳(コミュ結果解放)、タオル・Tシャツ(絆up)、タルト系(体力回復)などがおすすめ

 

攻略の基本・前半戦
【スキルパネルの取り方】
 次の優先度で取っていく
  ①プロデュースアイドルのライブスキル(特化属性と一致する場合)
  ②サポートアイドルの2.5倍アピール
  ③サポートアイドルの金枠ライブスキル(基本1つまで、最大でも2つ)
  ④上限解放系パネル
  ⑤残ったアイドルの金枠バフスキル
 ⑥残ったアイドルの白枠バフスキル

【シーズン1】
 基本的にラジオ収録でMeを上げる。オーディションは受けない。
 これ以降もだが、基本はトラブル率が10%を越したら休む。
 ラスト1週でファン数が足りない場合、雑誌撮影orオーディション

【シーズン2】
 特化属性のレッスンorラジオorトーク
 特化属性250、Me150、SP120まで取れると理想。
ラスト1or2週で+1万オデを1回受ける
→流行順位関係なく、1位を殴り続ければ勝てる

 

攻略の基本・後半戦・Vo編成
【シーズン3】
Voレッスンorラジオorトーク
 Vo350~400、Me250まで取れると理想

オデの受け方については、次のどちらかから選ぶ
①4週目以降、Vo流行2位の週に+4万オデを1回受ける
  流行2位を殴り続けて2位突破を狙う
②4週目以降、Da以外が流行1位の時に、+2万オデを2回受ける
 流行1位を殴り続けて1位突破を狙う

【シーズン4】
Voレッスンorラジオorトーク
 Vo500~600、Me300~350まで取れると理想
  Voステを500より伸ばすには、振り返りから上限up系のパネルをとる必要性がある
  Vo上限+50をとって、ステ550にするのが現実的か

4週目以降、Vo流行1位の週に+5万オデを1回受ける
 流行1位を殴り続ければ勝てる

【準決勝】
○流行1位がVo
 1位を殴り続ければ勝てる

○流行1位がViかDa
 あきらめましょう。勝てません
ややレアアイテムだが、「流行雑誌」を持ち込んで流行順位の操作をするのも一つの手
 一応1位LA+2位LAを取れば勝てなくもない。が勝率は低い

   勝ち方の立ち回り
    1・2ターン目:2位にアピール
    3ターン目:1位にアピール
    4ターン目:思い出アピール
    5ターン目以降:2位にアピール

【決勝】
 Vo550、かつ毎ターン安定して2.5倍スキルが打てるのであれば、基本的に流行関係なく1位を殴り続ければ勝てる

 ステータスが貧弱な場合、難易度は上がるが2位TA+1位LAを狙う

 

攻略の基本・後半戦・Da Vi編成
【シーズン3】
特化属性のレッスンorラジオorトーク
 特化属性400、Me250まで取れると理想的

4週目以降、特化属性流行1位の週に+4万オデを1回受ける
 流行1位を殴り続ければ勝てる

【シーズン4】
特化属性のレッスンorラジオorトーク
 特化属性500、Me300~350まで取れると理想的

4週目以降、特化属性流行1位の週に+5万オデを1回受ける
 流行1位を殴り続ければ勝てる

【準決勝】
○流行1位がVo
 Voを殴り続ければ勝てる

○流行1位がViかDaで、特化属性と流行1位が一致している場合
  1位を殴り続ければ勝てる
  ただしGoodやBadを出しすぎると負けるので注意

○流行1位がViかDaで、特化属性と流行1位が一致してない場合
  1位LA+2位LAを取る
1位審査員の体力ゲージが削れる速度が速いので、1位の残り体力に注意

【決勝】
○流行1位がVo
 あきらめましょう。勝てません。
ややレアアイテムだが、「流行雑誌」を持ち込んで流行順位の操作をするのも一つの手
 一応1位LA+2位LAを取れば勝てなくもない。が勝率は低い

   勝ち方の立ち回り
    1ターン目:Voにアピール
    2・3ターン目:2位にアピール
    4ターン目:思い出アピール
    5ターン目以降:2位にアピール

○流行が1位がViかDa
 1位を殴り続ければ勝てる

 

 

 

 

 

 追記:true end攻略
プロデュースに慣れてきたら挑戦してみよう

ファン数50万人+WING優勝でtrue endコミュ解放
達成報酬として、追加でSRなら石3000、SSRなら石6000がもらえる

DaかViでの攻略がおすすめ、シーズン3とシーズン4の立ち回りが通常の攻略と異なる

【シーズン3】
○1~5週目
 特化属性のレッスンorお仕事を受ける

○6~8周目
 6週目で+4万オデ、7・8週目で+5万オデを受ける
 +4万オデに関しては基本流行1位、流行1位がVoの時のみ流行2位を狙う 
+5万オデに関しては流行1位を狙う

→シーズン終了までにファン数15万人を目指す

【シーズン4】
○Da特化
 Daが流行1位:+5万オデで1位狙い
 Daが流行2位:+10万オデで2位狙い
 Daが流行3位:レッスンorお仕事

○Vi特化
Viが流行1位:+10万オデで1位狙い
 Viが流行2位:+5万オデで2位狙い
 Viが流行3位:レッスンorお仕事

→シーズン終了までにファン数50万人を目指す

くもりガラスの銀曜日/アイの誓い 感想

一連のふせったーの内容まとめ。

 

 

①くもりガラスの銀曜日

 くもりガラスの銀曜日、イルミネは王道の仲良し友達ユニットだけれども、基本的には人間関係に臆病な子達が集まっているっていうのを改めて思い出させてくれるよね。3年目のシャニマスらしい、いい内容だと思った。

 

 シナリオ読めば分かるけど、「くもりガラス」も「銀曜日」も物語中の大事な要素で、「くもりガラス」はお互いの見えない心の内を、「銀曜日」は三人の心がたまたま合わさる瞬間を意味してます。

 忘れがちだけどイルミネって、真乃は友達少なかったし、灯織はコミュ障だし、めぐるもチエルアルコやstar n dewで分かる通り他人に受け入れられないことへの恐れがあるしで、全体的に人間関係に臆病なんですよねやっぱり。灯織は劇中で「くもりガラスの向こう側は見たくない、いつまでも向こうを見ていたいと思いたい」って言うけど、ゲーム初期の灯織だったら相手の心が分からないのってとても怖くて、そんな事言えなかったんじゃないかと思う。

 それがこの2年間色々あって、灯織にとって、というか三人全員にとって、「例えお互いの心は見えなくても、それでも相手を信じられるし安心できる」って場所にイルミネはなっていったんだな・・・って思いますね。たまに起きる「銀曜日」で、やっぱり自分たちの心は一緒なんだって思えるから不安はないし、そもそもそんな「銀曜日」があることを忘れちゃうくらいにはイルミネが当たり前の場所になっていた。

 ついつい作中のプロデューサーみたいに、「イルミネと言えば仲良し!完璧!以心伝心!」って単純に思っちゃうことって多いけど、そうじゃなくて本当のイルミネはとても暖かくて救いに満ちた場所なんだ・・・ってことを、結成からこれまでを振り返ることで思い出すのはいいよね、って感想を持ちました。

 三年目を迎えたシャニマス、アイドルになった時のことをもう一度思い返してみよう、みたいな流れでシナリオが出てきてるから、そう考えるとシナリオイベント四周目としては、銀曜日は本当に最高の内容だったと思いました。

 

 

 

 

 

 

②八宮めぐる【アイの誓い】

 【アイの誓い】限定めぐるコミュ、主なテーマとしては、めぐるが自分の知らない他人の感情を理解しようと奮闘する様子と、それまで分からなかった「恋愛感情」を少し理解する様子の二つが描かれているんじゃないかと思いました。

 


 まず大前提として、めぐるは恋愛感情が良く分かっていないことがこれまでのコミュで言及されています。
恋愛感情が分からないから、当然自分の結婚なんて想像もつかないわけです。
なので、一番最初にウェディングドレスを着たときも、めぐる自身から「ちょっと違う」「ドレスに着られてる」みたいな感想が出てきてしまいます。

 ですが、そうなった時に分からないから仕方ないで終わらせないのがめぐるの偉い所です。ブライダル雑誌を見て勉強したり、サムシング・フォーを取り入れてみようと考えたりして、花嫁の気持ちに寄り添おうと努力します。
「花嫁の気持ちを理解しよう」じゃなくて、「花嫁の気持ちに寄り添おう」となるのが最高にめぐるって感じがしますね。
そうして色々頑張った結果、めぐるはどうにか花嫁の気持ちに「ちょっとだけ寄り添える気がする」ようになります。

 二回挟まれるムービーに出てくる風船、1回目と2回目で色が違いますが、あれはつまり「サムシング・フォーなし」と「サムシング・フォーあり」の違いなわけです。


 最初にめぐるがドレスを試着したときにプロデューサーが見た夢に出てくるのは、普通の風船です。まだ花嫁に寄り添う努力をしていない、普通のめぐるからプロデューサーが連想したイメージ、ということになります。この時のめぐる、確かにきれいではあるのでしょうが、どことなく似合ってなさがあったのではないでしょうか?実際ウェディングドレスを着ためぐるとか見たら、違和感バリバリだと私も思います。プロデューサーの反応も「初めて見るめぐる」止まりで、めぐるの「着られてる気がする」という意見にも、積極的な反対をしていません。

 2回目、撮影の時に出てくる風船は、サムシング・フォーから着想を得た青い風船です。試着を行った後、めぐるが花嫁の気持ちを理解するために奮闘し、「青いもの」を取り入れて撮影をするという行動を見たプロデューサーは、めぐるが本気で花嫁の気持ちに寄り添おうと努力したことを認めて、だからこそめぐるに「めぐるの中に花嫁の気持ちができた」「本当に綺麗」だと言葉をかけます。

 つまるところ、風船の色の変化は、めぐるが花嫁の気持ちを努力しようと奮闘し、変化したことの象徴なのです。

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 ここからは別の話。(多分)このコミュのもう一つのテーマ、めぐると恋愛感情についてです。

 めぐる自身は過去に、「へー、恋って素敵な事なんだ」「どこからが恋なのか良く分からないから、恋愛したいのかも分からない」と言っています。
これ、よく考えると相当重傷で、めぐるはおそらく「友情と恋愛の線引きが理解できていない」とかそういうレベルではなく、異性に対する照れやドキドキする感情すら、味わったことがないのではないでしょうか?全員友達!みたいなめぐるのスタンスからしても、あり得ない話ではないと思います。

 ですが今回、プロデューサーにウェディングドレスを着た自分を「本当に綺麗」と言われたことで、めぐるは明確にドキドキの感情を感じることになります。
めぐるは一端照れた後、またいつも通りに戻ってしまいましたから、ほんの一瞬の出来事ではあるのですが、めぐるは新しい感情を一つ知り、そして恋愛感情の理解の始めの一歩を踏み出したのです。

 

 今回の件が、プロデューサーへの恋愛感情に直結するかどうかというのは正直よく分かりません。もしかしたら、めぐるはプロデューサーを好きになるかもしれませんし、好きにならないかもしれません。良くも悪くも今後のプロデューサーとめぐる次第だと思います。おとなしく続きを待とう。


 結論。今回のめぐるコミュは全体としてやや短めで、一件非常に薄味に見えるものの、突き詰めて考え出すととてつもなく深いことが窺えて、とても素晴らしかったです。

 めぐる理解の沼は数あるシャニマス沼の中でも一二を争う。

 

 

 


③【アイの誓い】限定めぐるコミュ 補足メモ 

コミュタイトルについて

true endでのPのセリフについて

コミュカードの風船の色について


 【アイの誓い】というカードタイトルは、【愛の誓い】【eyeの誓い】【Iの誓い】のトリプルミーニング。

  eyeに関しては「めぐるの目=青」という図式が劇中出てくるけど、サムシング・フォーの中でも今回特に「青いもの」にスポットが当たっていたので、そこら辺は関連性があると感じる。

 Iに関しては、「私の誓い」という意味と、思い出アピールの「"I"like sky」にかけてると思われる。「like sky」と「I like sky」考えた人強すぎでしょ。

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 true endでプロデューサーはめぐるを口説いてるのでは?みたいな言説が一部あるけど、プロデューサーは「めぐるの中に花嫁の気持ちができた」から「本当に綺麗」と言ったわけで、別にあれは口説いてたわけじゃ無いと思う。
 めぐるもめぐるで照れてはいたけど一瞬で持ち直してたから、あれは多分卑しか案件とはまるっきり別物の何か。

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Q:なんでコミュカードの風船は青風船じゃないの?
A:最初から青風船だと展開読めてまうやろ。

限定三峰結華pSSR「NOT≠EQUAL」感想

※この間のふせったーの追記部分を格納しときます※
 
 限定三峰やっと引けたので(天井)、とりあえず他Pさんの意見も見つつちょっとまとめ。担当として書かなければならないと思った。(trueバレ注意)
 
 今回の限定三峰結華コミュ、結華はPラブ路線に区切りを付けてアイドルとPの関係を再確認した、みたいな見解が強いけど、実際には逆で、今回の事案で結華はPラブ路線にアクセル踏み込んでるんじゃね?と思うんですよね。

 そもそも論として、私は「三峰結華はプロデューサーに惚れている、もしくは惚れかけている」という理解自体に問題があったと思うのですよ。結華がプロデューサーに抱いているのはあくまでも「自分を受け入れて欲しい」という感情であって、それは恋愛感情と似ているようで全然違うものだと思います。

 まず三峰結華という人間の性格を再確認しますが、彼女は自己評価がかなり低いです。今回のコミュでも自分の性格が嫌いだと発言していますけれども(コミュ3)、そもそも自己評価低くて自分のことは根本的にどうでもいいと思ってるからこそ、今まで自己犠牲の精神だって過剰に発揮してしまってきたわけです。

 さて、結華の自己評価の低さは、承認欲求の強さと裏返しです。自分で自分のことを好きになれないので、誰かに好きと言ってもらって自分の存在価値を感じたい、という部分が強いのでしょう。なので、結華は他人からの「見られ方」に過剰に気を遣います。
 積極的に賑やかし役を演じるのは、嫌いな自分の性格を他の人に隠して少しでも良く思われたい意識があるのでしょうし、他人のことをよく観察して気が回るのは、おそらく自分が他人に嫌われることを極度に恐れているからです。(ここら辺は冬優子と似てますね。あっちは自己評価高すぎるのが問題なパターンですが・・・)

 そういう眼で見ていくと、結華とプロデューサーの関係も、またちょっと違う見方で見えてくると思います。結華がプロデューサーに求めているのはあくまでも「自身への承認」であって、恋愛感情ではないのです。愛情の形としては千雪とかより摩美々に近い。

 感謝祭の個人コミュなんかが一番分かりやすいですが、普通は恋愛してる相手にあそこまで露骨に「私の内面に踏み込んで欲しくない」みたいな態度は取らないと思うのですよ。今まで散々プロデューサーにしてきた卑しかな行動も、「プロデューサーと私はこんな際どい会話までできる。私はプロデューサーに受け入れて貰っている」っていうことの確認の意味しかないんですよね恐らく。そもそも本当に好きな相手だったら、あんな色仕掛けみたいなこと逆にしないと思うんですよ普通は。その気がないからこそああいうことができちゃう。

 要は結華からプロデューサーへの感情って、恋愛というより疑似恋愛なんですよね。もちろんプロデューサーが自分を受け入れてくれる大事な存在であることは確かなんだけれども、逆に言えばそれだけの関係性なので、どこか完全には心を許せない部分がある。

 じゃあ今回のコミュは何だったのかという話ですが、「もしかしたら私が今までやってきた疑似恋愛、プロデューサーに引かれてるんじゃないの?」ということに唐突に思い至って、自分の行動がプロデューサーにどう見えているのかが急に恐ろしくなったわけですね。つまり、「プロデューサーに重い女だと思われてたら嫌だ」というのが、今回のコミュでの結華のお悩みの根本なのです。他人からの見られ方を気にする結華だからこその悩みです。

 ただし、最終的にはプロデューサーが雨の中献身的に探しに来てくれて(コミュ3)、そしてその行為を「プロデューサーなんだから当たり前」と言ってくれたことで、この悩みは解決します。プロデューサーは二人の関係性をアイドルとプロデューサーだと強く認識していて、それはどんなに踏み込んだ関係になっていっても変わらない、ということが確信できたからこそ、結華は通常営業に戻れたわけです。
 今回の結華にとって、プロデューサーに自身との関係の中の恋愛要素を否定して貰ったことは、まさに救いだったのだと思います。

 このコミュを通じて、結華が今までの態度を変更するのでは、みたいな考えにも私は懐疑的です。本当に今までの恋愛路線を諦めて、アイドルとプロデューサーの関係に回帰したのなら、昼のスカイツリー(コミュ4)で「折角のデートなんだから」なんてからかわないと思うんですよね。前と変わってないじゃんという。
 それに、弱ってたとはいえ一人暮らしの部屋にプロデューサーあげる(true)のは社会的に見てもアイドルとして完全にアウトだし、これまでの結華だったらそんなこと絶対に許さなかっただろうなと考えると、むしろ悪化してるんですよね・・・。

 結華がプロデューサーを部屋に引き留めたというのはとても重要で、今まで意識的に隠してきた自分の弱さを、プロデューサーとの強い関係性を確認したことで、ためらいなくさらけ出せるようになった、ということを示しているのだろうと思います。

 というわけで結論。今までの結華は別にプロデューサーに恋愛感情を抱いていたわけじゃないから、自分の気持ちを素直に言えない事があったけれども、今回の件で今まで隠していた自分の内面もさらけ出せるようになりました。順調に親密になってるのでは?

Bloomy!の歌詞解釈について

 お久しぶりです。シャニマス歌詞解釈シリーズ三曲目、アルストロメリアのBloomy!です。気づけばもう発売一週間前なんですね。相変わらず長文ですがよろしければ。

 

 まずはとりあえず歌詞です。なおまだ歌詞発表前なので、所々聴き間違ってたりするかもですが、ご容赦下さい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まっすぐに感じよう いつも 私らしくいよう
風が連れてくるよ carpe diem
ひらり 舞い上がってけ bloomy!

心臓 深呼吸はプラネシス
どんどん加速する
好奇心は止められない アレグロモデラー

最高は瞬間的ノンフィクション
だからこそ尊い
一つ一つ 大切にしよう

変化を捉えた心はワイヤレス
夢を叶えてみたい 踏み出してみたい

もっとまっすぐに感じよう いつも私らしくいよう
風が連れてくるよcarpe diem
胸を張って行こう

大丈夫 遠回りしてもいい ずっと信じ続けていたい
そうよ ありのまま輝いてる
ひらり 舞い上がってけbloomy!
舞い上がってけbloomy!

純情 どんなときも忘れないで絶対の条件
諦めない ただそれだけ
ア・バトゥータ合わせて

運命は循環系サブリミナル
もう切り開きたい
待ってばかりいちゃダメなんだね

希望を育てて進化のイデア
想像 越えていきたい 羽ばたいてみたい

全部まっすぐに届けよう 笑顔 満開であげよう
空に描いたのはプラトニズム
前を向いて行こう

君と一緒なら 何も怖くないよ
いまゆっくりと始まっていくストーリー

もっとまっすぐに感じよう 大丈夫
全部まっすぐに届けよう

もっとまっすぐに感じよう いつも私らしくいよう
風が連れてくるよcarpe diem
胸を張って行こう

大丈夫 遠回りしてもいい ずっと信じ続けていたい
そうよありのまま輝いてる
ひらり 舞い上がってけbloomy!
舞い上がってけbloomy!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

歌詞は以上です。それでは、以下単語解説と一緒に、解釈を行っていきます。

 

1 まっすぐに感じよう いつも私らしくいよう
2 風が連れてくるよ carpe diem
3 ひらり 舞い上がってけ bloomy!

【解説】

後の同一歌詞(1番サビ)で解説。

 


4 心臓 深呼吸はプラネシス
5 どんどん加速する
6 好奇心は止められない アレグロモデラー

【単語】
○プラネシス:ギリシャ語で「惑星」を意味する"πλανήτης"か。なお「惑星」の語は、これらの星が他の星と違って規則的な動きをせず、空を行ったり来たりする(=惑う)ように見えることから来ている。
アレグロモデラート:音楽用語、「ほどよく快速に」を表す速度記号。

【解説】
 最初からいきなり厄介な歌詞が登場してきました。先に5・6から見ていきましょう。
 まず読解のヒントとして重要なのは「アレグロモデラート」です。この音楽用語、一般的には「ほどよく快速に」と説明されますが、実は「アレグロ=速い速度で」と「モデラート=中くらいの早さで」を合体させてできたもので、単純に言えば「ちょっとだけ速めに」ということになります。
 「好奇心」が「止められ」ず「どんどん加速」した結果、気持ちがちょっとだけ前のめりになった、という解釈で良いでしょう。

 これを踏まえて4を見ていきましょう。「心臓」は、単純に心臓の鼓動と捉えて良いでしょうが、「深呼吸」と一緒に「プラネシス(惑星)」と表現されています。この「プラネシス」を純粋に惑星と捉えると意味が通らないので、これは「惑うもの」の比喩として理解した方がいいでしょうね。
 「心臓の鼓動」と「深呼吸」というのが、はやる気持ちと落ち着こうとする気持ちの対比でしょうから、二つが惑星のように行ったり来たりしている、つまり自分の気持ちを押さえようとしても抑えきれない、という状態を表現しているのではないかと思われます。

 


7 最高は瞬間的ノンフィクション だからこそ尊い
8一つ一つ 大切にしよう

【解説】
 「最高」って「アルストロメリア」(曲)にも出てきた単語ですね。あの時は「悲劇的最高」でした。
 この「最高」、ここでは何らかの感情を表現した単語だと思いますが、字面や前後から考えると「一瞬の気持ちの高まり」とでも理解しておくのが無難でしょうか。その気持ちを「ノンフィクション」、つまり本当のものとしています。
 7・8をまとめれば、「自分の一瞬一瞬の感情は全部嘘偽りのない本物だから、それを大切にしていこう」という風になるんじゃないかと思われます。

 


9 変化を捉えた心はワイヤレス
10 夢を叶えてみたい 踏み出してみたい

【単語】
○ワイヤレス:wireless、無線の。
【解説】
 9の「ワイヤレス」は「どこへでも繋がる・どこへでも行ける」みたいな比喩表現として理解した方がいいですね。「変化」は、目的語がなくて何の変化なのか不明ですが、おそらく「(自分の)変化」か「(世界の)変化」かどっちかでしょう。私は世界推しです。
 9はざっくり言えば、「もし変化に気づくことができれば、私の心はどこへだって行ける」、とまとめられるでしょうか?

 


11もっとまっすぐに感じよう いつも私らしくいよう
12 風が連れてくるよcarpe diem
13 胸を張って行こう

【単語】
○carpe diem:古代ローマの詩人ホラティウスの詩の一節でラテン語の格言。「今この瞬間を楽しめ」の意味。直訳すると「この日を摘め」。

【解説】
 11、「もっとまっすぐに感じよう」は、純粋な心でいよう、みたいな理解で概ね大丈夫だと思います。
 12の「風が連れてくる」は多分そんなに大きな意味がない枕詞で、大切なのは「carpe diem」です。この句、ラテン語だからお高く見えますが、言ってることは「綺麗な花は摘める内に摘んでおけ」、要は「未来の事は誰にも分からないし、極論明日死ぬかもしれないのだから、変に思い悩むよりも今日をめいいっぱい楽しもう」とかいう超刹那主義です。
 でもこの格言、Bloomy!の1番部分の内容のまとめとしてかなり大切なんじゃないかと思います。

 


14大丈夫 遠回りしてもいい ずっと信じ続けていたい
15 そうよ ありのまま輝いてる
16ひらり 舞い上がってけbloomy!
17 舞い上がってけbloomy!

【単語】
○bloomy:満開の

【解説】
ここは難しい所は特にないですね。1番は全体的に、ありのままの自分への肯定がテーマなんだと思います。

 


18 純情 どんなときも忘れないで絶対の条件
19 諦めない ただそれだけ
20 ア・バトゥータ合わせて
【単語】
○ア・バトゥータ:音楽用語、「拍子を正確に合わせて」。
【解説】
 20「ア・バトゥータ合わせて」だけちょっと厄介ですね。拍子を合わせる、というのはおそらく「仲間と一緒に」の比喩表現なんだと思いたいです。「仲間」っていうのが誰なのかは詳しく明示されているわけではないですが、アルストロメリア的にはユニットメンバーなんでしょうね。
 18・19はそのまま読んでいいと思います。「純情」「諦めない」が大切。


21 運命は循環系サブリミナル もう切り開きたい
22 待ってばかりいちゃダメなんだね

【単語】
○サブリミナル:潜在意識の、意識下の。
【解説】
 21ですが、「運命だから仕方ないっていう無意識(サブリミナル)の諦めは、実は出口がない(循環系)考え方でダメだから、切り開かなきゃいけないんだ」っていうことなんでしょうか。22で自分から動くことの大切さを言ってるので、多分整合性も取れてると思います。

 


23 希望を育てて進化のイデア
24 想像 越えていきたい 羽ばたいてみたい

【単語】
イデアプラトン哲学における重要概念、現代の単語だと「イメージ」「概念」が近い。後の「プラトニズム」とも関わって重要そうなので、ちょっと込み入って説明します。難しい話嫌いな人は飛ばしてOK。

 

 プラトン古代ギリシャの哲学者です。彼はこの世界に存在するものは全て「影」で、「本物ではない」と考えました。
 分かりやすいものに正三角形のたとえがあります。この世界に完璧な直線・完璧な角度で作られた、100%完璧な正三角形を描くことができる人間は存在しません。たとえどんなに頑張って描いても、顕微鏡レベルで見れば線も歪むでしょうし、角も完全にぴったり60度にはならないでしょう。つまり、我々がこの世界で見ている正三角形は、厳密な意味では全て偽物なのです。

  それじゃあ今まで偽物しか見ていない私たちが、どうして現実世界で正三角形を思い浮かべられるかというと、それは私たちが生まれる前、魂が「イデア界」という世界で本物を見てきたからです。(とプラトンは考えます)
 「イデア界」は、ざっくり天国みたいなイメージを思い浮かべてもらえればいいと思いますが、「イデア」と呼ばれる「本物」のみが存在する世界です。魂は生まれる前ここにあり、私たちは現実世界でイデア界で見てきたイデアを想起することで、事物を認識しているのです。

 正三角形で言うならば、私たちは生まれる前の魂の段階で、イデア界で「正三角形のイデア」という本物を見てきたことがあるので、それを思い出して、現実世界で偽物の正三角形を本物として認識しているのだ、ということになりますね。

  結論を超端的に言うと、「イデア」とは「天上世界に存在する、完全性を持ったイメージ」ということになります。プラトン哲学の中心はこの「イデア論」ですので、ざっくりこれをもって「プラトニズム」=プラトン主義として良いと思います。

【解説】
 いきなりプラトン哲学を持ち出してくるの止めてほしいです(半ギレ)。
 もちろんプラトン哲学上でも、「進化のイデア」というものは想定可能ですから、そうすると23・24の解釈は一応通ります。
 今まで私たちが考えていた進化のイメージというのは実は本物ではない。希望を育てれば「本当の進化のイメージ」が手に入る、だから想像を超えて、新しい進化を遂げようという感じでしょうか。

 イデアどうこうを抜いてまとめるならば、「希望を胸に、まだ見ぬ新しい世界に飛び出そう」みたいになると思います。

 


25 全部まっすぐに届けよう 笑顔 満開であげよう
26 空に描いたのはプラトニズム
27 前を向いて行こう

【単語】
プラトニズム:プラトン主義。
(「プラトニック」で「禁欲主義的な」を意味したりもしますが、今回はあんまり関係ないかも)

【解説】
 25の歌詞は、「届けよう」「あげよう」とありますが、相手は誰なんでしょうか?いつものアルストロメリアだとここで恋が出てきそうな感じがするのですが、この曲だとなんか違う感じがするんですよね・・・。ここはあえて明確に相手を特定しなくてもいいような気がします。「笑顔を(自分に)あげよう」でも意味通りますしね。

 26「プラトニズム」ですが、先に23で「進化のイデア」が出てきたことを踏まえての単語なんでしょうか。そうすると「プラトニズム」は「進化のイデアを手に入れること」の比喩表現で、これに向かって「前を向いて行こう」という解釈になります。

 とりあえず、二番サビ(25~27)はざっくりまとめると、「本当の進化のために、本当の気持ちと満開の笑顔を大事にして、前を向いて歩いて行きたい」という感じにしておきます。(ただここはあんまり自信ないです・・・。)

 


28 君と一緒なら 何も怖くないよ
29 いまゆっくりと始まっていくストーリー
【解説】
難しい所はないと思います。ただここで初めて明確に「君」が出てきたのは流れとして大きいですね。先ほど言ったようにBloomy!はあんまり恋愛的文脈の曲じゃないと思うので、君が誰なのかは想像にお任せです。

ここら辺の歌詞も踏まえて考えるに、2番の歌詞の大枠は、やっぱり「未来への挑戦」、みたいな感じになるでしょうか。

 

30 もっとまっすぐに感じよう 大丈夫
31 全部まっすぐに届けよう
32 もっとまっすぐに感じよう いつも私らしくいよう
33 風が連れてくるよcarpe diem
34 胸を張って行こう
35 大丈夫 遠回りしてもいい ずっと信じ続けていたい
36 そうよありのまま輝いてる
37 ひらり 舞い上がってけbloomy!
38 舞い上がってけbloomy!

【解説】
既出のため省略。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上、Bloomy!の歌詞を解釈してきました。

 アルストロメリアって、これまで個人的には恋愛の曲ってイメージがすごい強かったんですが、この曲は「自分らしさ」「挑戦」みたいな面にスポットが当たってて、すごく新しさを感じました。それと同時に、アルストロメリアらしさ、みたいな部分もかなり強い曲で、なんか本当に良い曲をもらったなぁ、という気持ちです。ライブで聴いたら絶対無くやつですよこれ。

 

 それと、シャニマス歌詞解釈勢としては、相変わらずアルストロメリア2曲目が素敵用語いっぱいで本当に安心しました。突然プラトン哲学出てくる流れも無限に好きです。シャニマスは積極的に哲学取り上げてくれるので(霧子のデカルトさんとか)、哲学マニアの私としては本当に楽しいですね。
 あと余談ですがこの曲、地味に五カ国語出てくるんですよね・・・流石・・・。

 

 それでは今回はこの辺で。サマパもそろそろさしすせそ、ですので、現地でお会い出来る方はぜひお会いしましょう。お疲れ様でした。

アルストロメリア「アルストロメリア」の歌詞解釈について

アルストロメリアアルストロメリア」の歌詞解釈について

(注意)
 本文は新稿ではなく、「アルストロメリア」楽曲発表後の2018年9月20日に書いた解釈を加筆訂正したものになります。発表当時はあまり人目に触れなかった文章ですが、自分でもかなり気に入っている解釈ですし、この前せっかく文章置き場を作ったので、これも再掲しておこうと思います。以下本文です。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 かなりの長文になりますが、よろしければどうぞ。歌詞には便宜的に行を振ってあり、また難解な単語には解説を加えております。

 

1:気絶しそう しどろもどろ 花ざかりタレイア
2:まともな神経が 繋がらない アダージョみたい
3:凜々しくいよう 強くなろう 天と地がディストーション
4:夢を見ることも 忘れてしまうのかな

  【単語】

「タレイア」:ギリシア神話における開花を司る女神
アダージョ」:遅い速度を表す音楽の速度記号、もしくは遅い音楽それ自体
ディストーション」:音響において、音の歪みのこと

 【解説】

 前提として、いかにユニットのことを暗に示しているにせよ、私はこの曲のテーマは 基本的には恋、それも片思いであると思っています。そういう目で見ると、頭からここまでの歌詞は、恋に落ちる前の心の支えがなくて余裕がなかった時期のことを表現しているのではないかと思われます。(別にここを「あなたの前だと余裕がなくて・・・」みたいな意味でとってもいいんですが、そうすると4 行目の解釈が正直微妙な気が)

 1、2行目ですが、恋に落ちる前は花盛りの時期の開花の女神、「タレイア」のように余裕がなく忙しい生活を送っており、その結果として「まともな頭が繋がらない」状態になっていた、という解釈で行きたいです。突如出てくる「アダージョ」に関しては正直理解に悩むのですが、「思考が働かない」=「動かない」ことを遅い音楽とかけているのですかね・・・?
 それで、そんな余裕のない生活の中で「凜々しくいよう」「強くなろう」と気を張り詰めていった結果、自分の夢を見失いかけていたことを表現しているのだと思われます。

 ちなみに、3 行目の歌詞についてですが、実は「凜々しさ」が白いアルストロメリア花言葉だったり、シャニマスアルストロメリアのイベントコミュで「天と地、屈折」という名前の話でユニット内のすれ違いを描いてたりするので、ここでダブルミーニング的にユニットとしてのアルストロメリアを表現してるって捉えるのも割とアリだと思っています。

 


5:ふくらむ蕾が 傷だらけでも
6:優しくそっと 手を取ってくれますか

  【解説】

 ここですが、1 行目で自身のことを女神タレイアに例えているので、その流れで解釈を行えると思います。行間を補うなら、「(私が咲かせる花の)膨らむつぼみが傷だらけでも、(私が恋するあなたは)優しくそっと(私の)手を取ってくれますか?」となるんでしょうか。要は「欠点がいっぱいある私だけど、それでもあの人は私を愛してくれるのかな・・・?」っていう感じです。(個人的にはこの部分の歌詞が一番好き)

 

 

7:チュ チュ チュ幸福論誕生 アイデンティティー見つけた
8:アルストロメリアの花 咲いた咲いた silent love
9:過去も未来も諸事情も キミ色に全部染まりたい
10:一途な私フィロソフィー 咲いた咲いた silent love

  【単語】

アイデンティティ」:自己同一性のこと。この語のぴったりな説明は難しいのですが、 誤解を恐れず一言で言うなら「私が私である理由」。詳しいことはエリクソンの著書を読もう。
「フィロソフィー」:哲学の意味

  【解説】

 7、8行目ですが、好きな人への気持ちそのものが「幸福論」であり、それこそが自分の「アイデンティティ」であると言うわけですね。そしてその恋によって「未来への憧れ」が花言葉であるアルストロメリアの花が咲くわけです。(この花言葉に関しては公式紹介の通り)

 でもそれはあくまでも自分の中で秘密にしている片思いであって、だからこそ相手には伝わらない、「silent love」という表現になるのでしょう。

 この後 9・10 行目の歌詞に関しても、「過去も未来も諸事情も君色に全部染まりたい」という表現だったり、一途な自身の気持ちを「フィロソフィー」=哲学であると言い切っちゃったりするあたり、この曲の主人公の相当な純愛っぷりが窺えます。

 


11:ニヒリズムもペシミズムも 退屈がテンプレ
12:まっ赤なリンゴは落ちてこない 木の上のまま

  【単語】

ニヒリズム」:虚無主義。この世界の全てのものには価値がないとする考え方で、ニー チェが有名。
「ペシミズム」:悲観主義。楽観主義の対義語。

  【解説】

 ここから2番です。11行目、「ニヒリズム」「ペシミズム」といきなり歌詞に馴染まない単語が連続しますが、一応恋愛の文脈に乗せてみたいと思います。両単語が「退屈がテンプレ」であるとまとめられていることに注目です。片思いにおける悲観的な考えというのは、たいてい「恋愛に何も進展がないこと」=「退屈」から来るということを考えれば、理解がしやすいのではないかと思います。
 全体としては、意中の人との関係が全然進展せず、それについてちょっと沈んだ気持ちになる時もあるのだ、ということを表しているのではないかとしてみたいです。

 11 行目の解釈に関しては正直あまり自信ないですが、このように解釈すると割と12 行目が上手くいくのですよね。落ちてくるリンゴと言えば思い出すのはニュートン万有引力ですが、この文脈に乗せるのならば、聖書の楽園追放に関わる「禁断の果実」のほうが適当でしょう(ニーチェニヒリズムキリスト教と縁が深い。でもたまたまかも。)

 いずれにせよ、世界を激震させるような出来事(=恋愛が実ること)は起きず、いまだにリンゴは「木の上のまま」で手は届かないわけです。

 

 

13:もしも いつか やがて きっと 初めからエンドロール
14:照れかくしなんてあまのじゃくすぎるかな

  【単語】

「天邪鬼」:民間説話における悪鬼。転じてひねくれ者のこと。

  【解説】

 前の 2行とは別の場面だと考えた方がいいと思います。「初めからエンドロール」に関してもちょっと理解に苦しみますが、「もしもいつか」「やがてきっと」という単語の後に続くのは大抵「あの人と付き合えたら・付き合えるはず」という単語であり、恋愛ストーリーにおける恋愛成就の場面って大抵最後も最後=「エンドロール」なわけですよね。 それを踏まえると、あなたと一緒にいるとあなたと付き合う想像ばっかりしちゃうけど、でもそれをあなたに見せまいと「照れ隠し」する私って「天邪鬼」なのかな?(ホントはきちんと伝えられたらいいのに・・・)なんて流れになるんじゃないでしょうか。

 

 

15:ねじれた茎が不完全でも
16:かまわずずっとそばにいてくれますか

  【単語】

「茎(バルブ)」:ここでは球根のこと

  【解説】

 おおよそ解釈は 5.、6 行目と一緒です。つぼみが球根に変わっただけですね。

 

 

17ギュ ギュ ギュ:悲劇的最高 ジャッジメントが下らない
18:アルストロメリアの葉は 回る回るCipher

  【単語】

ジャッジメント」:判断、審判のこと
「Cipher(サイファー)」:(文字ごとに置き換えて翻訳するタイプの)暗号のこと。

  【解説】

「悲劇的」「最高」の二単語は正直どうやって結びつくのか判然としませんが、ここでは「悲劇的」=「最高」という関係性で捉えたいと思います。「ジャッジメントが下らない」というのは、恋愛の文脈で言うと告白の返事が返ってこない、ということになると思われますが、これが「悲劇的」かつ「最高」というわけです。

 ここは多分、「恋愛は片思いが一番楽しい」ってやつですね。付き合えないのは「悲劇的」だけど、同時に片思いしてる今も十分幸せで「最高」で、そんなことを考えてしまう自分が「Cipher」、つまり不思議な謎でしょうがない、っていう解釈でいいのではないでしょうか。

 それと豆知識ですが、アルストロメリアの葉っぱって必ず根元からねじ曲がるそうなんですが、その理由についてはいまだによく分かっていないそうです。それも含めての「サイファー」なんでしょうね。



19:サチュレーション上げてよ バイオリズム果てまで
20:もっとドキドキしよう

  【単語】
「サチュレーション」:飽和状態。液体・気体等において、もうそれ以上中にものが溶け ない状態。
「バイオ」:「生物の」「生命の」を表す英語の接頭辞。
  【解説】
 「サチュレーション上げてよ」に関しては、科学的に言うのであれば「溶ける量の限界 を超えていこう」みたいな感じなので、「溶ける」=「精神面・行動面等で一つになる」 と解釈して、単に「もっといっしょになろうよ」という相手への誘いだと考えます。

 「バイオリズム」に関してはまた悩みどころです。「バイオ」はこの曲がアルストロメリアという花をモチーフにしていることから関連させて入っている単語だとは思いますが、ここでは多分厳密な解釈はそぐわないですね。「バイオリズム」=「私の気持ち」程度の理解で良いと思います。

あと、20 行目はそのまんまですね。

 

 

21:チュ チュ チュ幸福論誕生 アイデンティティ見つけた
22:アルストロメリアの花 咲いた咲いた silent love
23:悲劇的最高 ジャッジメントが下らない
24:アルストロメリアの葉は 回る回るCipher

同一歌詞のため省略。

 

 

25:Yes No 好きでも嫌いでも キミになら全部捧げたい
26:重なるしぐさシンパシー 咲いた咲いた silent love
27:愛が咲いた silent love

  【単語】

「シンパシー」:共感

  【解説】

 25行目「好きでも嫌いでも」の主語は一体誰なんでしょうか。 『(あなたが私のことを)「好きでも嫌いでも」』 『(私の)「好き(という感情)でも嫌い(という感情)でも」(全部)』お好みでいいと思います。結局は(私のことを)「君になら全部捧げたい」と繋がりますからね。

 その後の「重なるしぐさシンパシー」の表現は、恋が結ばれる場面を表しているんじゃないでしょうか。あなたが私のことをどう思っていたのかは今までよく分からなかったけど、でもふとした時にしぐさが重なって(私としては同じ物に同時に手が伸びるあのシチ ュを推したい)、目が合った相手の表情の困惑したような照れたような顔に「シンパシー」=「私と一緒の恋愛感情」を感じて、それで二人の間に「愛が咲いた」と気づくわけです。 でもまだ言葉にはお互い出してないから、まだ「silent love」のままっていう感じです。(解釈としてはちょっと甘ったるすぎるか?)

 

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 歌詞の解釈は以上になります。最期に付け加えてなのですが、この歌って「アルストロ メリア」の「アルストロメリア」なわけじゃないですか(わかりにくい)。ユニット名を冠 した歌なのだから、ユニットの三人のことを歌の中に織り込む可能性も当然あると思うのです。そういう意味においては、私はこれをずっと恋愛の歌として見てきましたが、誰がこの歌の主人公の「恋愛相手」なのかは一考の余地があるのではないかと思っています。もしこれがユニットの誰かから誰かという形になるのであれば、もちろんここにおける「恋愛」の持つ意味づけも変わってくるんじゃないでしょうか。(親愛の情みたいな形で読み替えればハマると思います。なおも恋愛感情で押し通す過激派も存在しそうですが)

 さて、こうして自身の妄想をずっと書き連ねて来たのですが、出てくる単語も多分野に わたり、また歌詞自体も未確定な部分があり(注:今は全部直ってます)、正直これで合っているのかは分からないところがあります。また結局解釈は人それぞれなので、こういうのは他の人からしたら無粋もいいとこだなぁとかも思ったりします。まあそういうの込みで、ちょっとでも私の解釈 が皆さんの参考になれば幸いです。

 今回ユニットとしてのアルストロメリアについての方面ではあまり解釈を掘り下げませんでしたから、彼女たちについてもっと知りたいというのであれば、ぜひシャニマスをやりましょう。どの子も超可愛いのでおすすめです。あとこの曲「アルストロメリア」もフル版を買って聞きましょう。正直歌詞の意味とか分からなくても聞いてるだけで脳がとろけて幸せになれます。現に私は最初から最期までヘビロテしながらこの文章を書き上げました。以上です。長文にお付き合い頂きありがとうございました。